全仏オープンの出来事

From Tetsu.K TETSU KURAMITSU BLOG

全仏オープン男子シングルス3回戦で世界ランキング9位の錦織圭(27=日清食品)は同67位の鄭現(21=韓国)を7―5、6―4、6―7(4―7)、0―6、6―4のフルセットで破り、3年連続のベスト16進出を決めました。

その中で、ファンや関係者から苦言が相次いだのが試合中のラケット破壊でした。地上波でも中継された“衝撃シーン”は波紋を呼びました。

そんな中、私にもコメント取材があり、以下のようなコメントを寄せました。

以下、コメント。
『ソウル五輪代表で日本テニス協会の倉光哲理事(72)も「ここのところ、マナーの悪さはトップ選手になっちゃった」と皮肉を込めて、肩を落とした。
ラケットを破壊する行為自体は世界のトップ選手も頻繁に見せているが、錦織の場合は状況が異なるという。倉光氏は「ギャップがあまりにも甚だしい。錦織は正統派もいいところ。それが(一気に)悪役になっちゃう」。錦織に普段は“ベビーフェース”の印象が強いぶん、反動も大きいというわけだ。その結果、観客や視聴者のヒートも買いやすくなる。倉光氏は「(世界ランク3位のスタン)バブリンカ(32=スイス)はラケットを折った後、(契約する)ヨネックスの社長に直接、謝りの電話を入れるらしいです」と話したが…。』

記事
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170605-00000028-tospoweb-spo

誤解を生じてはいけないので、改めてコメントしておきたいと思います。

私は、錦織選手を全国小学生テニス選手権で優勝した時から見てきています。
(全国小学生テニス選手権は今年で35回目を迎える由緒ある大会。錦織選手は全国小学生テニス選手権第19代優勝者)

繰り返しますが、錦織選手は正統派のテニスプレーヤーです。人柄も皆さんご存知のように大変温厚です。
その錦織選手が、ラケットにその時のイライラや悔しさをぶつけたのが今回の出来事です。

ラケット破壊は、してはいけない行為なのははっきりしています。
しかしわかっていただきたいのは、テニスプレーヤーは「その時、孤独である」ということです。
ベンチにも誰もいません。スタンドにいるコーチと話すこともできません。
自身の感情をもし抑えることができない状況が生まれたら・・・・「それが今回の出来事」というのが正しい見方でしょう。

「プロ選手としては子供たちの手本でなければいけない」
「大切な道具である」

グランドスラムという世界が注目している大会で起きた今回の出来事は、いろいろな波紋を呼んだことでしょう。

しかし、「孤独と戦い続ける錦織選手」のとてつもない高い極みにある精神力は、私たちのあこがれです。

全仏はまだ終わっていません。

ベルダスコ戦は想像もしない逆転劇でした。

錦織選手は、これからもまだまだ真価を発揮していくでしょう。

どうぞ温かい目で応援していただければ、と強く思っています。

日本のテニス界のためにも。

皆さま。よろしくお願いいたします。