こころの乱高下

From Tetsu.K TETSU KURAMITSU BLOG

テニスの全仏オープンの男子シングルス準々決勝が7日パリのローランギャロスで行われ、2年ぶり2度目のベスト8進出を果たした第8シードの錦織圭(27、日清食品)は第1シードのアンディ・マレー(30、英国)に6-2、1-6、6-7(0-7)、1-6で敗れ、自己初の4強入りはなりませんでした。
試合を終えて、英国のインデペンデント紙は、「選手は、少しの幸運や一瞬の輝きや相手の予想しなかったミスなどをきっかけに試合の流れを自分の方へ向けることができる。しかし審判から罰せられたことを、試合を有利に持ち込むきっかけとする例はほとんどない」と報じています。
アンディ・マレーにとって「試合を有利に持ち込むきっかけ」となったと同紙が指摘する場面は、その後の第3ゲームで起こりました。

審判に宣告されたのはタイム・バイオレーション。
第1サーブは打てなくなり、第2サーブからとなりました。
ところが、センターに放たれた第2サーブを錦織はリターンミス。
第1セットからの錦織の流れはここで途切れ、次のゲームをブレークしたアンディ・マレーの側に傾いていったのです。
アンディ・マレーは、タイム・バイオレーションの宣告に崩れるどころか、その怒りを力に変えて、プレーに繋げました。
その後錦織のミスが続き、アンディ・マレーが第3ゲームから連続で5ゲームを取理、同セットを奪取したのです。
叫んだ言葉は「レッツゴー!カモン!!」
感情を全て吐き出すようにアンディ・マレーは大声で叫び、次のポイントではサーブからフォアの決定打を叩き込み、こん身のガッツポーズとともに再び「レッツゴー」と叫びました。
アンディ・マレーは叫ぶことで、自分に流れを引き寄せました。
これは大切なことじゃないでしょうか。
こころが乱高下したこの試合を見ながら、
高みに精神を保つ難しさを感じながら、
言葉で自分を鼓舞する。
それははとてもよく伝わる感情でした。

頑張れ、錦織選手。
日本は君を応援しています。